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ネトゲしながら暮したい

「Leeno」をリリースするまでの話

「Leeno」というラクガキでコミュニケーションとって遊ぶアプリをリリースしました。

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開発着手からリリースまでの話を纏めておきたいと思います。


■ サイトオープン自体は結構前

Leenoは今の形でリリースする前、2011年の5月くらいからサイト自体は存在しました。
しかし、何分僕自身にスキルが不足しまくっていた為、やりたい事であったり、デザインであったり、ソースコード自体の美しさであったり、色々不満が残る形でのリリースになっていました。
とは言え、当時僕自身のスキルレベルで言うと、それが限界でもあったので、運用という経験も積みたかったし一般公開に踏み切りました。
その後6月か7月あたりに、就職してしまったのでしばらくLeenoの面倒が見れなくてもどかしい日々を送っていました。



■ リニューアルの動機

それからまたしばらくして、秋〜冬くらいに仕事にも慣れてきたので余裕が出てきた頃、初期Leenoで不満があった部分に対して、自力で実装できるくらいのスキルが自分についたなーと。
同時に、Leenoを自分達で使ってみて色々思うところがありました。
使いづらい部分であったり、こういう機能があったらもっと楽しいのにな、という思いであったり。
実際使ってくれる人とかも結構いたりして、そういった方々からのフィードバックであったり、と。
なので、思い切って全部つくり直す事にしました。
0から! 全部!
なぜ、全部作り直したかというと、以前のソースが酷かったからです。ホントに。すみません。
アプリケーションの全体像がしっかり見えてからの開発というものは楽で、今回は色々スムーズにコーディングできて良かった。Railsにも慣れてきたし。



■ リリースまでの流れ

多分、開発に着手したのが10~11月くらいだったと思う。
HTML作成からRailsで書き終わったのが1~2月くらい。
僕は最初にHTMLモックを必ず作ります。ガッツりリソース割きます。
デザインがほぼ固まったら、Railsに乗っけて、それっぽく動作するよう表側を作ります。
デザインのっけた表側だけを作るだけなら、数日あればすぐ出来る話で、そこまで出来たら仲間に見せたり相談したりしてフィードバックを早い段階で貰います。
アプリケーションに対する哲学は徹底して共有した上で、とことん話しあったりするのも、大体このくらいの時期だと思います。
そこでガッツリ画面構成を変更したりします。
結果、一人で作ったモックやプロトタイプよりは格段にいい物になります。

その後アプリケーションがほぼ完成したくらいの時期に、周りの友人知人に声を書けて、テスト用サーバで可動させてる新Leenoを使い倒してもらいます。
協力してくれた方々、本当にありがとうございます。
この、知り合いに使い倒してもらうってのが本当に色々勉強になりました。
自分では「分かりやすい」とか「クール」とか思って作ってる機能やレイアウトですが、実際使ってもらうと全然思い通りにいきません。
とにかく不満や要望が出てくるので心が挫けそうになります。
直さないといけない、というのは理解出来るのですが、自分の中で色々考えぬいて作ってる機能だったりレイアウトだったりするだけあって、そこをつくり直すという決断を立て続けにしていくのは、本当に辛い作業でした。
とは言え、実際言われたように直してみると使いやすかったりするんですけどね。
まぁいただける意見の全てが正しい訳ではないのですが。時には断固として断るくらい哲学を持って作った方がいいかな、とは思います。

そうして使ってもらっては直して、という期間が大体一ヶ月くらい。
この作業によって、Leenoが現実に一般公開して、使ってもらった時のイメージを持てるクオリティになります。

その後、また一人でひたすらLeenoについて考えました。
その時、ふと思いついてスマホ用レイアウトを作ったりしました。
そうこうしてるウチに、そろそろリリースしていいのかもね、みたいな気持ちがふつふつと湧いてくるので(それが昨日)、ガガッ!!っとLeeno制作チームで集まってリリース作業しました。



■ 一緒にLeenoを作ってくれた人たち

まずはインフラ周りを担当してくれた、@happsくん。
忙しい仕事の合間に色々手伝ってくれたり、osやネットワークの事を丁寧に教えてくれるイカした人です。
旧Leenoの開発着手する前から色々相談乗ってくれたりしていたので本当に色々助けてもらいました。
サーバ監視、バックアップ、ログローテーション、サーバ構成などなど、実際手を動かして全部担当してくれました。


次に、@TomiTomi_Clubくん。
彼とは一番Leenoの事について話し合ったと思う。あまりに話しすぎて「おいィ」みたいな気持ちになることもありましたが、実際彼が言った通りに修正してLeenoは数倍良くなっています。
あと、家がたまり場として非常に優秀なので作業が捗ります。


最後に、新Leenoの開発から参戦してくれた@T_Hashくん。
Rails書けて、インフラ周りも出来るので、非常に助かる場面が沢山ありました。Gitの構築なんかもやってくれたし、うどんも詳しいし。
休日朝方までコーディングするといった荒行にも付き合ってくれるストイックな方なので、僕としてもモチベーションの維持にも繋がる関係でそういった面でも助かったかな、と。


彼ら以外にも、Leenoのロゴやアイコンを作っていただいたデザイナーさんや、テストに協力してくれた方達など、本当に恵まれた環境で開発できたなと思っています。
みなさん、忙しい合間をぬって沢山コミットしてくれたので感謝しています。ありがとうございます。



■ Leenoのこれから

昨今、話題になったりするアプリケーションは、社会的であったり個人的であったり、何かしら解決したい問題があってそれに対する解決をどうやってwebやアプリでしていくか、みたいなのが多いと思います。
Leenoはそれらとは全く逆で、暇つぶし系サービスかな、と。
別にアプリに大層な理由も解決したい問題もありません。ただ、使っていて楽しければそれでいいと思っています。
あと、おもいっきり馬鹿出来る場もweb上にあんまり無くなって来たかなとも思っていて、僕自身、結構息苦しいなと思っていたりします。
下品な言葉や、鋭いやりとり、そういうのがもうちょっとあってもいいのでは、と。
だからといって、別にLeenoで下品なやりとりしようぜ!!って言ってるわけではなくて、Leenoはガチガチなソーシャル指向であったり、リアルへのフィードバックを意識したサービスではないので、思う存分気軽に遊んでくれたらいいな、と考えている訳です。
今後もそこは絶対ブレずに開発していきます。


技術的にも面白いものはどんどん取り入れていきたいなと考えています。
もっともっと便利に使いやすく。

ただ、現時点では僕のスキルだとLeeno以上の物はつくれません。
これが僕の現時点のスキルです。
これからもどんどん勉強していって、もっともっと面白く馬鹿でいられるサービスにしていければいいなと思っております。